自慢でも自己満でもなく心の赴くままに

怠惰な大学生。アメブロに載せた記事で個人的に気に入ったものを再掲してます。今後はこちらに移行予定。

音楽と記憶

※当記事はアメブロで2019年9月25日に公開したものです。

五感で一番大切なものは何かと聞かれたら、私は視覚と答える。
おそらくほとんどの人がそう答えるのではないだろうか。

それだけ人間の知覚が目からの情報に依存しているのだ。
考えてみれば、もし目が見えなければこの世の中の色、姿、雰囲気を感じ取れないというのだから恐ろしい。

しかし、聴覚と嗅覚の重要性も忘れてはいけない。
この二つは一見、全く異なるの感覚に思えるかもしれないが、実は両者には共通点があるように思える。


脳の片隅にある古い古い記憶を取り出してくれるということである。


このような経験はないだろうか。
昔ハマっていた音楽を聴いて当時の記憶を呼び覚ましたり、ある匂いを嗅いである場所や出来事の記憶を思い出すなどなど。
私はこのような経験がよくある。
しかも記憶を呼び覚ますという観点で言えば、この二つは視覚に勝るかもしれない。
目から入る記憶は実は曖昧なもので、コレどこかで見たことあるなぁって思っても、大概どこで見たものなのか思い出せないものだ。俗に言うデジャヴってやつ。


今日はタイトル通り聴覚の方について。
私が好きな作曲家に春畑道哉というギタリストがいる。彼の音楽に再開したのは4年ほど前。
父親の車の助手席に乗っていて、ラジオから春畑の “J’s theme”という曲が流れてきた時、私の脳内に革命が起こった。
紛れもなく5、6歳の頃の記憶”親に連れられて横浜の本牧プールに向かう車の中の映像”がくっきりと頭の中に再生されたのだ。
それまでは完全に忘れていた、他愛もない過去の記憶が一瞬にして。


後から聞けば、私の父は私が幼少の頃、よく車の中で春畑の音楽を流していたようだ。その頃の私は無論、春畑の名前も曲名も知らなかった。

それから私は春畑の音楽を聴きあさるようになり、いまでは彼の音楽の虜である。
さらに私が中3の時にどハマりして今でもたまに聞くミスチルも父親が昔よく車の中で流していたものだった。


子どもの好きな音楽が親に影響されるというのにはこういうカラクリがあるのかもしれない。


今朝も、電車の中で春畑の音楽を聞いていたのだが、通勤途中の憂鬱そうなサラリーマンの狭間で幼き頃の記憶を思い出し、感極まって涙を流しそうになった。。。


音楽の力は凄まじい。
過去の記憶を引っ張り出してくれる。
と言うことは勉強にも応用できるのではないか。
暗記モノをやっている時など、ある特定の音楽(歌詞があると集中できないのでインストで!)を流して、後日その音楽を聞けば完全に思い出せるのでは!?!?!?

と思い立ち、実践して見たのだがどうやら効果はあまり見られないようだ...。
人生すんなりとはいかないものである。。。